中国の漢詩

中国の漢詩

陸游の遊山西村を解説します 対句の形式を学ぼう

南宋の詩人陸游の遊山西村を解説します。この時代、南宋は金に圧迫されており、陸游は対外強硬論を主張して度々免職されています。 この詩は陸游43歳のころの作品で免職されて郷里の浙江省紹興市に戻った時のしです。世の中の切迫感とは違い、郷里の...
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韓愈の代表作「左遷至藍関示姪孫湘」を解説します

韓愈は中唐において白居易と並ぶ大家です。その彼の代表作と言われている「左遷至藍関示姪孫湘」を解説します。タイトルを見てもシリアスな詩ですが、その中に彼の思いが十分に込められた詩です。 詩は花鳥風月や自然の描写を描くこともありますが、元...
2023.01.09
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王維の五言律詩の名作「過高積寺」を解説します

王維の五言律詩の名作「過高積寺」を解説します。仏教に深く帰依していた王維の静かな心境を描いた名作です。読んでいるだけで心が静かになります。 王維の「過高積寺」の本文と読み方 王維の「過高積寺」の本文と読み方は次の通りです。 過香積...
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王昌齢の「従軍行」及び「出塞」を解説します

唐の初めのころ、唐の対外拡張政策によって領土が拡大されていきます。それに伴い辺境に駆り出される兵士も増えてきます。その様子を描いたものが辺塞詩と言われているジャンルです。 王昌齢の従軍行其の一 王昌齢の「従軍行」はその中でも有名なもので...
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張継の七言絶句の名作「楓橋夜泊」を解説します

中唐の詩人、張継のあまりにも有名な七言絶句の「楓橋夜泊」を紹介します。晩秋の寒々とした夜の景色を詠った名作です。 張継の「楓橋夜泊」の内容は 楓橋夜泊の原文は次のようなものです。 楓端夜泊 長継 月落烏啼霜満天 江楓漁...
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柳宗元の漢詩「江雪」の鑑賞と五言絶句の様式

中唐の詩人柳宗元りゅうそうげんによる五言絶句の名作「江雪」を鑑賞してみましょう。この詩は、山水詩の傑作として知られていますが、内容は極めて簡素です。 しかしながら、その鑑賞にあたっては、詩の文面だけではなく彼のおかれた状況も踏まえて味...
2022.03.27
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王維の「元二の安西に使いするを送る」の解説と使い方

王維の「元二の安西に使いするを送る」を紹介します。この詩は友人がはるか彼方に仕事で出かける時の送別の詩として有名です。 若さ溢れる生き生きとした表現と友人をおもう気持ちが精一杯表現されている名作です。 王維の「元二の安西に使いするを...
2022.02.04
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李白の静夜思を鑑賞し日中の違いを考える

李白の五言絶句の傑作と言われている「静夜思」の解説とそれにまつわる話を紹介することとします。 この作品は李白が仕官を求めて、諸国を巡り、湖北省安陸の小寿山にいた頃の31歳の作品と言われています。李白が故郷を離れて10年は経っているでし...
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王維の鹿柴(ろくさい)により自然の静けさを楽しむ

王維は盛唐期の大詩人ですが、若くして科挙に合格し王朝での高官を歴任していましたが、若くして仏教に帰依しており、長安近郊の網川に別荘を構え、世俗と距離を置いた静かな暮らしをしていました。その網川荘で読んだ有名な「鹿柴」を取り上げます。 王維...
2022.02.02
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杜甫の絶句二首はどんな内容の漢詩でしょうか

杜甫の絶句2首を味わってみましょう。杜甫にとっては晩年と言える53歳の作品です。 安禄山の乱に続く唐王朝の混乱の中にあって、長安に軟禁されたり、脱出したりと波乱に満ちた生活を送り、朝廷を離れて四川に移り住みます。 ここでもしばら...
2022.02.15
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