中国の漢詩

王維の鹿柴(ろくさい)により自然の静けさを楽しむ

王維は盛唐期の大詩人ですが、若くして科挙に合格し王朝での高官を歴任していましたが、若くして仏教に帰依しており、長安近郊の網川に別荘を構え、世俗と距離を置いた静かな暮らしをしていました。その網川荘で読んだ有名な「鹿柴」を取り上げます。 王維...
2022.02.02
中国の漢詩

杜甫の絶句二首はどんな内容の漢詩でしょうか

杜甫の絶句2首を味わってみましょう。杜甫にとっては晩年と言える53歳の作品です。 安禄山の乱に続く唐王朝の混乱の中にあって、長安に軟禁されたり、脱出したりと波乱に満ちた生活を送り、朝廷を離れて四川に移り住みます。 ここでもしばら...
2022.02.15
中国の漢詩

南宋の真山民の山中月を読んでみましょう。

南宋の真山民と言われている経歴も良くわからない方の漢詩を読んでみることにします。内容は平易でとても美しい漢詩です。秋の月を眺めながら口ずさめば、清々した感じになりますので、お試しください。 真山民の山中の月はこのような漢詩です 原文は次...
2021.12.01
中国の漢詩

杜甫の七言律詩の名作「登高」の鑑賞と漢詩の構成の解説

杜甫の晩年に詠まれた七言律詩の名作「登高」について説明していきます。 この詩は杜甫が放浪の旅を続けて重慶で作られたとされており、律詩に優れた杜甫の作風が十分に描き出されています。前半は風景描写から始まり、後半はこれまでの人生を振り返る...
2021.12.01
中国の漢詩

漢詩の李白の清平調詞の鑑賞と七言絶句の規則

李白の漢詩「清平調詞」は李白が42、43歳ころの作品と言われています。玄宗皇帝の命により、ほぼ即興で作られたと言われている詩です。 この詩は七言絶句の三部作として知られていますが、牡丹の美しさを楊貴妃の美貌にかけてうたったものです。 ...
2021.12.01
中国の漢詩

李白の名詩「早発白帝城」を使って漢詩の韻について知る

李白の代表作の一つ「早に白帝城を発つ」を使って漢詩の重要な要素である韻について紹介いたします。 漢詩については高校の古典で習ったでしょうが、なんとなくという感じではないでしょうか。漢詩についての創作に必要な知識を順番に紹介いたします。...
2021.12.01
中国の漢詩

王翰の有名な詩「涼州詞」を使って漢詩の平仄を解説します

漢詩の中でもとても有名な王翰(おうかん)の詩「涼州詞(りょうしゅうし)」を使って、平仄(ひょうそく)についてわかり易く解説します。 この詩は涼州詞と言って辺境のリズムを使って読まれた詩ですがそのリズムは今や伝わっておりません。 ...
2021.12.01
漢字と漢詩規則

藤井聡太棋聖が揮毫した「雲外蒼天」の意味と出典は

2021年10月10日藤井聡太棋聖が第92期棋聖に就任しました。その時に揮毫した文字が「雲外蒼天」です。 この文字はどのような意味があるのでしょうか。また、この文字はどのようないわれに基づいて出典から出されたのでしょうか。このことを調...
2021.12.01
日本の漢詩

西郷隆盛の漢詩「感慨」に見る維新後の思いと漢詩の作法

西郷隆盛のあまりに有名な「感慨」を題材として漢詩を解説します。この漢詩は最後の句があまりにも有名なのですが、全体を見たことがある人は少ないでしょう。 内容も平易であるので、漢詩の入門用に解説したいと思います。 西郷隆盛の漢詩「感慨」...
2022.01.20
中国の漢詩

一刻値千金の出典は?蘇軾の有名な詩「春夜」を使った漢詩入門

春の宵の情景をうたった滝廉太郎の有名な「春」に「一刻値千金」のフレーズが出ています。これは北宋の蘇軾(そしょく)の「春夜」に由来するものです。 今回はこの詩を題材に漢詩の構成を説明いたします。 一刻値千金の出てくる蘇軾の有名な漢詩「春夜...
2021.12.01
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